9速用リアディレイラーと10速用リアディレイラーには互換性がない

日々の生活の足として大活躍しているシェボーFアルミのリアディレイラーを曲げてしまったようなので、9s(DEORE RD-M591)から10s(SLX RD-M675)に交換しました。
何故こうしたかというと、RD-M675にはチェーンスタビライザーという機能があり、それに期待したためです。
なにせ前々から走行時に上下に振動が走ったとき、一瞬チェーンが落ちそうになるのを感じていたため、そこに不満を感じていたのです。

とまあ、差し替えてみた訳なのですが、いくらやってもローギアに変速ができない。

SLX

シェボーFアルミにSLX(RD-M675)を載せたらローギアに入らない図

一応、換装する前にリアディレイラーの互換性についてちょろっと検索をしてはいたのですが、大体が
リアディレイラーは伸縮するだけだから互換性を気にする必要ない」みたいな記事ばかりだったので、特に問題はないと判断したのが全ての間違いだったわけですが。
ひたすら調整し、チェーンも縮めたり伸ばしたりと悪戦苦闘した結果、「これは自分の腕の問題じゃない」という結論になり、そこからひたすら検索しまくって下記ページを発見しました。
9sMTBに10sのリアディレイラーのみを使用できますか? – Yahoo知恵袋

「シマノのMTB用ディレーラ」という条件であれば、
9速と10速には互換性がありません。

微妙に合わないとかでは無く、
ワイヤ稼動量に対するレバー比自体が違うので、
10速用ディレーラと9速シフターの組み合わせでは、
完全に使えない状態になります。

なるほど。
「レバー比」という物の考え方があるわけですね。
確かにテコの原理で変形してるわけだから、考えてみれば有って当然なわけですが、私がちょろっと調べたようなページでレバー比に言及したところは皆無でした。
つまりどこかの半可通が書いた適当な情報を真に受けて失敗してしまった訳なのですが、情報の取捨選択は受け取り側にある以上は文句も言えませんね。
正直、ムカツいてるけどw
ムカツいて仕方がないのでCRCで9速ディレイラーを注文しました。
今度はRD-M772というXTグレードで(^ω^)
日本で買おうとすると中古しか選択肢がないですが、海外通販ならバリバリの現役パーツです。しかも日本より安い。
日本は右向け右の国民性で9sの上位グレードは絶滅してるようですが、海外ではそういうメーカーの身勝手が通用しないのか、まだまだ9sの上位グレードが新品で売ってます。
冷静に考えるとこんなママチャリモドキにSLXやXTを載せるとか完全に頭がおかしいですが、見えないところのお洒落みたいなものです。

こうして痛い失敗をしてしまいましたが、せめて私のブログでは間違った情報を発信しないように気をつけたいところです。

9速用リアディレイラーと10速用リアディレイラーには互換性がない」への3件のフィードバック

  1. たくぞー

    はじめまして。
    8速に10速用を入れてみたものです。
    Acera(RD-M840)だったのですがXTRが入れたくて10速用(RD-M981)を入れてみました。
    引き幅を計ってみたら、目安ですが8速用20mm 10速用30ミリでした。
    で、普通通り通さず、アームの中を一回通してワイヤーを止めると丁度比率がいいようで問題なく動きました。
    現在はステーを作って無理がかからない位置にしています。
    比率について書いてるところが皆無でここにたどり着いたので足跡残していきます

    返信
  2. 高橋泰

    質問ですが、10速シフター、10速ディレーラー、9速スプロケで使用は可能でしょうか?
    宜しくお願いします。

    返信
  3. 仁左衛門

    この場合8速のリアディレイラーで9速を引こうとしたのが原因でレバーのギア比は関係ないです。スプロケットをみたらわかるのですが、厚みは10→8.9→11sの順に厚くなります。すなわち左から右の互換性はなく(作動範囲が足りない)右から左には互換性があります。

    返信

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