ドリカラのAVケーブルを作ってみる
2004/01/18


事の発端

ドリカラってのはドリキャスに繋ぐカラオケのアダプタなんだけど、まあ詳しいことは置いて、
このドリカラとドリキャス本体を繋ぐケーブルってのがまたくせ者なんだよね。
このケーブルってのがVGA接続どころか、S端子ですら繋げない、セガらしいあまりにも使えない
仕様になっていたりするんだこれが。
ってなことで、色々検索をしていたが↓のところを見たりすると自作するしかないようだ。
ドリカラ用VGAボックス対応AVケーブル

そういうことなので仕方なく作ってみることにした。
とりあえず動いてみる

なんとかしてデミロを安く都合したいところなので検索してみるが、ほとんど見つからない。
製造中止みたいでヤフオクかなんかでしか見つからない。類似品が通販でいくつか見つかるぐらい。
とりあえず秋葉原をうろついてメッセサンオーカオス館にて怪しげなケーブルを見つける。
カラット製らしく、いかにもショボい上にビデオ端子などが存在しない・・・・。
コネクタだけ見ると全部ピンが付いているので内部でもケーブル出てるだろ、と勝手な期待をして、
何も考えず買うのがワタクシの良いところ。2200円*2+消費税=4620円
ついでにXSELECT-D4も買ってみたが、それはあまり関係ないな。
で、問題のブツ↓
KARAT VGAケーブル

さっそくバラす(怒りに身を委ねたため不完全な状態となっています)。
KARAT VGAケーブルの亡骸
・・・・・・・・・おいケーブルが12本しかねーよ(16本必要らしい)。
しかも内部のチープなことチープなこと。GNDはREDと結線してるわ、GNDは途中から被覆無しの
むき出しでケーブルのシールドに直結しているわ。VGA端子も全結線じゃないんで使い回しが難しいな。
あんまりだろ、これ(;´Д`)
まあこのコネクタを外してひっくり返して点付けしちゃえばVGAの目的だけは果たせるのだが、
ちょっと余りにも切ないので、それはやめておくことにした。
ということで、計画は準備段階で再考を迫られることとなった。
しつこく動いてみる

仕方がないのでG-TAKE.COMといういかにも個人が運営していますみたいな通販にてVGAボックスのパチモノを2つ購入。
値段とかはもう考えたくない。そして、この時点で目的を忘れていることに気付きつつ・・・・。

届きますた( V∇V) ↓。タバコは大きさ比較用。

説明書もなんもねえし、箱の裏には"Made in China"の文字が。
いやがおうでもアジアンな気分を高めてくれる。

さあやるべ!!

準備

とりあえずパチVGA箱をバラしてみた。

結構見た感じはしっかりしているのでジャンク化に及び腰になってきた。
ケーブルの接続部は基板に点付け+ホットボンド固定。


載っているICは74HC2440というものらしいが、検索しても出てこないので、何をするICだか分からんっす。

そして裏面はこんなカンジ↓。


裏面から端子部のアップを見る↓と、半田が乗っていたり乗っていなかったり・・・(ピンボケで申し訳ない)。
ピンボケでスマン
やはり大陸製だけあって実に大らかなものだ。
お陰でバラすことに躊躇が無くなった。

で、とりあえずケーブルを外してみることにした。
ホットボンドはむしり取る。ペリペリペリ・・・。昔流行った鼻パックを思い出すなぁ。
そして裏からランドを温めて一本一本引き抜く。
んでケーブルを眺めるとぶった切るのが勿体なくなった(´∀`)
でもケーブル点付けだと補強も絶縁も面倒くさいので、コネクタを買ってくることにした。
圧着コネクタあたりを考えて千石に立ち寄ったが、なんか人が一杯なんです。もう馬鹿かとアホかと。
仕方がないのでヒロセでD-Sub15のコネクタ2つとメス-メスの変換コネクタを買ってきた。
値段は2000円行かないぐらいだったっけな?

とりかかってみる


ひとまず、集めた部品と部屋に転がってる工具を漁ってみた。

(テスターについては、んなもん男児の嗜みということで載せていない)
真ん中辺にあるのは爪切だ。ニッパが見つからなかったのでこれで剥くことにした。
ちなみにやってみて分かったが、これは奨められない。
素直にニッパ、あるいはワイヤストリッパを買えば良かった、と後悔したが後の祭りだったりする。

まず念のため、テスターで外したケーブルのアサインを調べることにした。
パチ箱の端子部の結線番号順に表示してみる。
黒色GND
深緑RED
黒白GREEN
水色BLUE
桃色VIDEO
白色S出力(Y)
灰色S出力(C)
紫色HSync
青色VSync
緑色SELECT2
黄色SELECT1
橙色+5V
赤色AUDIO LEFT
茶色AUDIO RIGHT
赤白GND
※SELECT1=DC6ピン、SELECT2=DC7ピン DCの端子部は http://dempa.jp/rgb/heaven/g_dc.html 参照 CSyncと+12Vがないようだが、まあ実際要らなと思うのでモマンタイだろう。 もう一個も同じ配列で結線されていたので、ロットの違いがなければこんで確定っぽい。 しばらく画像無しで申し訳ないが、以下に製作工程を・・・。 1.ケーブルの被覆剥き D-Sub15のケースとコネクタに仮置きしてみて1cmちょい程度余分に長さをみて、ケーブルをまっすぐ切る そして5mmほど被覆を剥き、露出した線材ねじる。 ねじる方向はオレの調査では右ネジの法則の反対ってことで反時計回りがオススメだ。 ちなみに嘘だけど。 2.ケーブルに予備半田 予備半田は付けすぎないこと。なお予備半田ってのは予め半田を盛っておくことね。 線材にコテをあてて数秒後に半田をチョン付け、ってなカンジ。 けばだった部分があったらペンチで潰してやれ(´∀`) 3.コネクタに予備半田 D-Subの結線部には筒みたいな端子がビヨビヨ出ている。 どんぐらいがベストか分からなかったが、筒が埋まらない程度に半田を載せるのがベストのようだ。 見た感じほとんど盛っていないように見えるけど、そんで十分(って感覚の説明は難しいけど)。 埋めちゃうと後が面倒だよ(経験者談)。 4.本付け テキトーに付けやすいところからケーブルを付ける。 筒みたいな端子に予備半田済みのケーブルを差し込む、んで筒を温めると溶ける。 ビヨ〜ンと半田が絡んだら終わり。 筒を埋めちゃうとなかなか決められずに劣化半田になっちゃうから注意してね!(経験者談) なお端子は手前からではなく奥から付けていくことをオススメしておく。 今度はマジね。 そんで完成したら、もう一個も同じ色の順番で付けていく。 ちなみにメス-メスのコネクタが変換してくれることに気付かず、オレは左右対称にする必要が あるかと思って取り付けたら、当然のように失敗した。 よく考えれば当然のことだったが、人はこうして大人になっていくのだろう。 んで、付けたのがこれ↓ こんなカンジ↓でケースに載せて(ケーブル留め具は取っ払う) 出来上がったらショートの有無と導通をチェックする。 特にショートについては細心の注意を払ってしつこくチェックすること(特に+5VとGND近辺)。 ドリキャス飛んだら泣くに泣けないから。 念入りにチェックする図↓(やらせ) このように日本人は正しくお箸を使えてこそ日本人だと、変なところでジパングをアピールしてみる。 ほい出来上がり。 なお、このコネクタは元からボロっちぃのでしっかりと差し込もう。 かくいうワタシも最初にSで繋げたときは白黒映像だったので、ちょいビビった。
作ったは良いが

ドリカラのケーブルと取替えてから気付いたが・・・・。



・・・・・・・・・・・・。
デカすぎ!


素直にぶった切って繋ぐ方が吉です。

もう面倒なんで、このままで行くけどさ(;´Д`)
とまあ、自分のアフォさ加減に改めて気付かされる昼下がりであった。

(完)